SIGMA fp Lに実装されたソフトウェア的な新機能が、6/3(木)にいよいよSIGMA fp向けにも実装された(わーいわーい!🎉)。 初夏をPoder Blueで撮れるのはなんともありがたい。“EVFは使わないから関係ないかな🤔”と思う人にも意味のある本アップデート。静止画ライトユーザーから見た、使いそうな今回のポイントをざっくり下記の3点としてまとめておく。
要点
- Powder Blueで何でもエモくなる
- フォーカスフレームが後ダイヤルの方向ボタンでコントロール可能に
- 全ての機能はユーザー次第
Powder Blueで何でもエモくなる
SIGMA fp Lの発表時から追加された話題のカラーモード、”Powder Blue”。SIGMA Photo Proで、fp LユーザーもRAWファイルで試すことはできたが、撮るときに調整できるのはやはり使い勝手が全然違う。Teal & Orangeが決め手でSIGMA fpを買った手前、こうしたカラーモードの追加は本当にワクワクできる。”Powder Blueは使いすぎると、まんまそれな写真で飽きるかなー?”と思ったが、明暗で全然印象が違ってくるため表現の幅が広がりそうだ。もう一つ追加されたDuo Toneは、今の所自分の用途にはないのだけれど、どんな形であれ今後もカラーモードの追加は定期的に行なってほしい🥺✨。
フォーカスフレームが後ダイヤルの方向ボタンでコントロール可能に
“ダイレクトフォーカスフレーム移動”なる新機能を設定してみたらとても便利だった。今までフォーカスフレームを設定する場合、
- タッチパネルに触れる
- フォーカスの自由モードで調整(下ボタン>AELボタン)
だったものが、画面横の後ダイヤル・方向ボタンでいきなり動かせるようになった。いろいろな機能を各方向ボタンに割当ることもできるが、ダイレクトフォーカスフレーム移動の設定をオンにすると、方向ボタンの全てをフォーカスフレーム移動に割り当てられる。自分は”これは十字キーでしょ?”という思考から抜け出せなかったため、この設定はとても直感的に感じた(笑)
フォーカス調整でタッチパネルを触ると、その振動で焦点がズレる。面倒でついつい前回と同じ構図になるという不精な自分にはありがたや〜である。
全ての機能はユーザー次第
さて、色々機能が追加されても、使うかどうかはユーザー次第。以前追加されたシネマグラフぐらい、QRコード画像とDuo Toneは廃れるのでは🤔?と見ているが、どんな機能でも積極的に積もうとしてくれるSIGMAの姿勢は温かい目で見守っていきたい。
(QRコードはSIGMA公式が中級者向けみたいな設定リストを活用動画を出したり、”SIGMA Stationで今週紹介した設定はこれ”というふうに紹介されると良さそう。Duo ToneはみんなでSNSアイコン変えるとかですかね?無理に流行らせなくても、選択肢をくれるところまでで十分仕事はしたと思いますが。)
また、今回同時に発表されたものでダイヤル・ボタン換装サービス(有料) がある。自分は特に気にならないけれど、fpにfp Lで採用されているパーツを有償ながら付け替えられる。メーカー的にはなかなか工数がかかり、利益にもならなそうに感じるけれど、こうしたユーザーを包括的にサポートする姿勢は、このメーカーを選んで良かったなと思える点でちょっと感動した。まずは、v3.00を色々試そうと思うが、今後の継続的なアップデートももちろん期待している |ω・)チラッチラッ
アップデート内容詳細
・新しいカラーモード「パウダーブルー」「デュオトーン」を追加致しました。
・カメラの設定をQRコード画像として保存したり、読み込める「設定の保存/読込」機能を搭載しました。
・電子ビューファインダー「SIGMA ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」に対応しました。
・SIGMA ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11使用時にモニター切替レバーが[EVF]のままでも、再生ボタン、MENUボタン、QSボタン等の操作時は、カメラの液晶モニターで画像の再生やメニューの操作が行える「LCDへの自動切替」機能を搭載しました。
・後ダイヤルの方向ボタンで直接フォーカスフレームを移動できる「ダイレクトフォーカスフレーム移動」機能を搭載しました。
・AELボタン、方向ボタン、トーンコントロールボタン、カラーモードボタン、撮影モードボタンに、露出補正や絞りプレビューなどの任意の機能を割り当てることができる、「カスタムボタン」機能を搭載しました。
・ディスプレイモード設定に、撮影中やカメラを操作していない時に液晶モニターを消灯する「LCDオフモード」を追加しました。
・液晶モニターの画面を静止画ファイルとして保存できる「スクリーンショット」機能を搭載しました。
・AF撮影やMF撮影時の拡大表示中でもフォーカスフレームの移動が可能になりました。
・映像記録のフレームレートに、「24fps」、「48fps」(解像度FHDのみ選択可)を追加致しました。
・ディレクターズビューファインダー機能で選択できるモデルにRED社の「KOMODO 6K」を追加致しました。
・任意のアスペクト比、もしくは撮像素子上の絶対寸法を入力できる「カスタムフレーム」をフレームガイド機能に追加致しました。
・「ホワイトバランス」の「色温度設定」の設定値による調整を50Kステップで行えるように仕様変更しました。
・AFの精度、動作安定性、追従性の向上を図りました。
・フリッカー抑制機能の強化を図りました。
・JPEG画像の画質の向上を図りました。
・その他、各種改善を図りました。
https://www.sigma-global.com/jp/news/2021/06/03/15506/