WBSリニューアル

これまで23時に放送されていたWBSが22時から放送になった。”日本で最も長く続く経済ニュース番組”がコロナ禍の生活を受けて1時間前倒しになると言うのは考え深い🤔。(週刊誌広告が電車の中吊りから消えつつあるが、読者が定年を迎えているからと言う話を想起させる。)

WBS(ワールドビジネスサテライト)は1988年4月にスタートした、日本で最も長く続く経済ニュース番組です。バブル崩壊やその後の金融危機、リーマンショック、東日本大震災、そして新型コロナショックと、激動の時代を「経済」という独自の切り口で報じ続けてきました。

https://www.tv-tokyo.co.jp/wbs-moving/

WBSの良いところは、経済ニュースが中心で“殺人などの過度にショッキングな話題を繰り返し放送しない”点に尽きる。日本は人口あたり犯罪発生率0.2人とぶっちぎりで低いが、本当に日本のマスコミはショッキングな話題を何度も放送すると思う。当たり前にのようだが、ただただ麻痺させられてはいないだろうか?

自分は実家を離れ、一人暮らしを始めた際に、総合ニュースを見るのをやめた。自分に必要な情報をコントロールすることが、精神衛生にどれだけ大事か良くわかったのもこの時だった。


(古参の視聴者には懐かしい)WBSで1998年から2014年までメインキャスターを務めた小谷真生子さんのコメントを紹介したい。

「経済ニュースって本当にあの、総合ニュースの、色んな人々の死に向かって取材をしなければならないときとは違って、前向きな情報をお伝えしています。笑顔とともにこれからも皆様に、テレビ東京、BSジャパン、総力を挙げてみんなでお伝えして行きたいと思います。」

2014年3月28日放送のWBS – 小谷キャスターの最後の挨拶

人の死を伝えることも確かに重要である。ただ、あまりにも先行きの無い未来や悲惨な話ばかりを知って、毎日暗澹とした気持ちになる必要があるだろうか? ときには”新しいこと”を知るとき、それは少しでも前向きになれる何かであってほしいと自分は思う。ましてや、テレビだけではなく様々な媒体からそれを取捨選択できる時代でもある。


自分はTwitterのタイムラインで#wbsを追いかけながらこの番組を見るのが好きだ。いろんなコメントが飛び交って、興味深いもの、意味のないものも玉石混交だが、どこか一体感がある。ニュース番組を介してこんな体験をするとは思いもしなかった。もちろん明るいニュースばかりではないけれど、一視聴者としてこの番組の楽しさが多くの人に伝わることを願っている。

“それではごめん下さい”

そして2021年春、番組を大幅リニューアルします。これまでの夜11時から夜10時スタートに放送時間を変更すると共に内容を一層充実させます。新型コロナで世界経済をはじめ、企業や政治、社会、そして私たちの日常は大きく変わりました。WBSは、視聴者のみなさんがこの時代の大きな波を的確に捉えることができるようなお手伝いが出来たらと思っています。世界で起きている経済ニュースは一見遠いことのように感じますが、実は回りまわって私たちの生活や仕事に深く関係しています。豊富なデータとわかりやすい解説で、明日からのビジネスや生活のヒントとなる「一歩先を照らす経済ニュース」をお伝えします。

https://www.tv-tokyo.co.jp/wbs-moving/